今年も早や、桜咲く四月 お釈迦様の生誕を祝う「降誕会」の月、そして、社会人、学生さんも新しいスタート月 自然界の草花が開花し、私達も心軽やかに、心を開花させたいものです。
今月の会長ご法話は、「香る風のような人に」です。
○心に香風が吹きわたる
その喜びにも通じる言葉が、法華経の「序品」にあります。「栴檀の香風 衆の心を悦可す」 この一節を開祖さまは「仏さまの香風が衆生の心の中に入ってくると大歓喜が生じる」と、簡潔に説明しています。
仏の教えに出会えた私たちは、その教えを聞き、学び、実践していくなかで、数々の気づきを得ます。いやだと思っていた人やものごとに感謝ができるようになったり、それまで幸せだと感じていたことは自己中心の思いにすぎなかったと気づいたりして、生き方が変わるのです。
(佼成4月号より引用)
私も、この教えに出会えてなかったら、お役を頂いていなかったら、人を恨んだり、軽蔑したり、落ち込んだりしている日々を過ごしていたと思います。
お陰様で、生き方が変わりました、本当に感謝で口では言い表せないくらい、有難い日々を送らせて頂いています。
○みんな「徳のある人」
法句経に「徳のある人びとの香りは風に逆らっても進んでいく」「徳のある人はすべての方向に香る」とあるように、人の心を「悦可」するには「徳分」が必要という見方もできそうです。よく「私には徳がない」とか「あの人には徳がある」といったりしますが、修養や善行の積み重ねが「徳分」を身につける決め手なのかもしれません。
(佼成4月号より引用)
でも、会長先生は、私は、そういいきれないとも思うのです。と、ご指導頂いてます。
私たちがいま、この世に一つの命を授かって生きているというのは、大自然の徳はもちろん、先祖や親の徳をいただいているからです。一人ひとりが、すでに豊かな徳を具えているということです。ですから、私たちは自らの「徳分」に気づけばいいだけです。気づいて、それを成長させれば、だれもが香風を運ぶ「徳のある人」になるのです。
そこで大切なのは「有り難い」という気持ちです。なにごとにも感謝を忘れない素直で謙虚な人には、自然に人が引き寄せられます。
(佼成4月号より引用)
私たちは90%目に見えないものに、生かされているのに、あとの10%の現象世界にバタバタしているのだと聞かされたことがあります。私も、この教えのお陰さまで、幸せになる秘訣を教えて頂けました。幸せは独りでは味わうことはできないのです。
この生かされているいのちを、この世に生きるすべての人とともに、人さまのためにどう使わして頂くか。
今月お釈迦さまのお誕生をお祝いし、自分の誕生の不思議さを味わって、この生かされているいのちを輝かせるのも、曇らせるも自分次第だと受け取らして頂きました。
いつも 未熟で愚かな存在と自覚して いのち いっぱい 生きて 大きな花を咲かせたいです。
世界が平和になりますように。
合掌
滋賀教会 渉外部長
(会長先生ご法話 佼成4月号より引用)
当月の会長先生のご法話はこちらからご覧いただけます。