2月「会長先生ご法話」に寄せて
新年を迎え心あらたまる1月があっという間に過ぎさり2月を迎えました。2月は節分会があり、豆まきが行われます。自分の心に邪気(鬼)の心が住みつかないように、この1年を過してまいりたいと思います。
2月会長先生のご法話は「人生を厳粛なものに」です。
厳粛に生きるとは
「人生を厳粛なものに」というテーマですが、そもそも一人ひとりの一生は、「生まれる・老いる・病む・死ぬ」のどこをとってみても厳粛以外の何ものでもありません。意識していないだけで、私たちはみな厳粛な人生を歩んでいるのです。そうすると、そのことを明らかに知る、真理を自覚して生きることが、人生を厳粛なものにする鍵といえそうです。
「厳粛とは、無常観に立って、いまを大切に生きること」といわれています。一日を、一時間を、そしていま目の前の一分一秒をおろそかにしないで、ていねいに暮らすことが大切なのです。
私はいつも「時間を守る」ということが出来ないでいました。“何時に帰ります”と言って家を出ても、約束した時間に帰ったことがありませんでした。又、以前も「5分前行動」の実践を教えて頂いたのですが、なかなか守ることが出来ませんでした。この度、会長先生のご法話を拝読させて頂き、厳粛な人生を送るには、目の前の一分一秒を大切にすることだと学ばせて頂き、愕然としました。
時間を守れないということは、今を大切に生きていない事だと気づくことが出来ました。今、大切な時間をいただいていることに感謝し、時間を守り、一日一日をていねいに暮して参りたいと思います。
心のスイッチを入れる
朝、ご宝前にお参りするとき、学校や職場や教会道場へ出かけるために家を出るとき、「おはようございます」と人とあいさつをかわすときなど、毎日、何気なく行っていることのどれか一つを「心のスイッチ」を押すきっかけにして、心に「ポン」と「真理の電流」を流し、「きょう一日、出会う人を大切にしよう。時間を有意義に使おう」というような「真理の灯り」を、心に「パッ」とともすのです。「ありがとう」という感謝の言葉も、私たちが「いま・ここに存在する」という厳粛な事実から生まれた「有り難い」を語源とするものであり、真理をかみしめるための「心のスイッチ」にはうってつけといえるでしょう。こうした習慣が身につけば、ことさら意識しなくても、私たちの日常は自然に厳粛なものになっていきます。
私は納得いかないと「ハイ」と言えない自分でした。何かいわれると「でも・・・ それは」とか、いっぱい言い訳をしたい私でしたが「0.1秒のハイ」の実践を教えて頂き実行させて頂いたところ、半年が過ぎる頃から主人の態度が変わって来たように感じるようになりました。
そして、私自身が、いかに自分本意で相手の意見も聞かず自分の思いを押しつけていたかということに気づかされたのです。「0.1秒のハイ」の実践は、自分の我を取る早道だと実感しました。教えて頂いたことを素直に実践することの大切さを、改めて学ばせて頂きました。
2月15日は涅槃会です。
入滅される前、釈尊は「すべて移ろいでゆく・怠ることなく精進しなさい」と、いい残されました。目の前の人を大切に、人さまに尽くす行いをさせて頂きます。
合掌
滋賀教会 文書布教部長
(会長先生ご法話 佼成2月号より引用)
当月の会長先生のご法話はこちらからご覧いただけます。