平成25年次 第1回法座主勉強会
- 2013.03.25 Monday
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- 06:59
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- by rkkkinkishiga
三月は、卒業、就職、お引越しと色々な出発の時です。
季節は、草花が咲き出し、春を迎えます。
立正佼成会創立75周年、東日本大震災、お彼岸の月
でもあり、心を配って観音さまの生き方の実践ができ
ますね。
今月は、「心に寄り添い、ともに歩む」と会長先生から
ご法話をいただきました。
【心から願う】
現実の社会で苦しむ者の声を聴きとり、慈悲の眼で
人を視る観音さまは人間の一つの理想像であり、現実
のふれあいにそれをあてはめると
「真実の友情、同情、共感」
ということになりましょうか。
一昨年の東日本大震災で、私たちは、苦しむ人の心に
寄り添い、ともに歩むとはどういうことかを考えさせ
られました。
「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」
という言葉があります。
他とつながりを絶たれた孤立や孤独こそ愛や慈悲のない
状態だということです。その意味では、苦しんでいる
人たちのことを忘れることなく思いやり、苦悩が少し
でも和らぐようにと心から願うことが、それらの人に
寄り添うこと、慈悲の実践をすることといえそうです。
苦しむ人の幸せを願い、祈ることは、だれにもできる
慈悲の実践にほかなりません。
庭野光祥さまから“ありがとう”をあなたにという
メッセージを紹介します。
「させていただく」。
開祖さまが私たち佼成会のサンガに下さったこの
美しい言葉。まるで当たり前のように使っていた
この言葉が、いつの間にか私たちのなかに染み込んで
いました。
困っている時、弱っている時に思ってもらい、
支えてもらう温かさを味わってきた私たちは、
いま喜んで「させていただく」ことができる
ようになりました。
「させていただけるのはね、受けとってくれる
人がいるからなんだよ」。
開祖さまはそう教えて下さいました。
そう、あなたがいてくれるから真心こめて
「させていただける」のです。
震災直後、まだ涙も渇かないあの時、
かけつけた私を待っていてくれてありがとう。
コスモスを生け、雪だるまを作って迎えてくれて
ありがとう。
つらい心を聞かせてくれてありがとう。
水に浸かってしまった大切な思い出の品々を一緒に
片づけさせてくれてありがとう。
私の真心を受けとってくれるあなたに、心からありがとう。
庭野光祥
【ぬくもりの輪を広げる】
「なんとかしてあげたい」
とだれもがもつ思いやりの心は見方を変えると
「生かされていることへのご恩返し」
この世は多くのご縁が網の目のようにつながる
「おかげさまの世界」です。生きとし生けるものは
みな、あらゆるものからの恩恵を受けて生かされて
います。そう考えると、人さまを思いやり、自分の
持てるものを与えることは、大いなる恩恵に対する
ささやかなご恩返しといえるのではないでしょうか。
私たちは、肉や魚、野菜、多くの命をいただいて
生きています。
生かされている命だから、この身を命を使って
人さまのことを思う私になりたいのです。
特別なことではなく、
ご恩返しであれば落ち込むこともなく、
ただささやかな当たり前のことをさせて
いただくだけでいいのです。
朝のあいさつ、笑顔で、家族に、ご近所にも
できますね。
出会いを大切にできますね。
そもそも私たちは、みな大いなる一つの
いのちとして生かされている兄弟姉妹です。
そこに本来、自他の区別はなく、その意味では
すでにみな「ともに歩んでいる」のです。
家族に対する思いやりも、私たちの日々の
思いやりが、社会にぬくもりの輪を広げる起点と
なっていきます。
開祖さまは、
一人でも多くの人に法華経に示された人間の生き方を
知ってもらい、ほんとうの幸せを自分のものにして
頂きたいと願われ、立正佼成会を創立されて
三月五日75周年を迎えます。
さまざまな姿や形を見せて大切なことを教えて
くださる観音さま。私たちは、その観音さまに
慈悲と智慧を学ばせていただくことが
「ともに歩む」ということだと思います。
会員綱領
? 私たちのサンガは
立正佼成会会員は
? 帰依の対象は
本仏釈尊に帰依し
?基盤とする教えは
開祖さまのみ教えに基づき
?求めるものは
仏教の本質的な救われ方を認識し
?仏道修行の心構えは
在家仏教の精神に立脚して
?信仰の目的は
人格完成の目的を達成するため
?三宝をもとにした求道のあり方は
信仰を基盤とした行学二道の研修に励み
?行法とその対象は
多くの人々を導きつつ自己の錬成に努め
?教えをひろめる究極の願いは
家庭・社会・国家・世界の平和境(常寂光土)
建設のため
?何に取り組むか
菩薩行に挺身することを期す
合掌