近江八幡市 沖島周辺漂着ゴミ回収作業ボランティア実施
- 2012.09.20 Thursday
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- 23:02
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- by rkkkinkishiga
九月を迎え照りつける暑さから、夜は秋の虫の音が聞こえてきます。
動きのあった夏から、秋の夜長の静かな時を過ごす今月は、会長先生から息を調えるとご法話頂きました。
呼吸に意識を向ける
当たり前のことですが、呼吸は人間が生きるうえで極めて重要です。
皆さん、「私はいま呼吸をしている」と意識を持ちながら呼吸をされていますか?
息をすることは生きることそのものといえます。
息という字をよく見ると、自と心という字で出来ています。
自らの心が息ということですね。
息を吐いていることを自覚しながら、ゆっくりと息を吐きだし、息を吸っていることを自覚しながら息を吸います。
さらには「喜びを感じながら息をしよう」「心を鎮めて息をしよう」「無常を観じながら息をしよう」と念を凝らしながら呼吸をするのです。
そんなことを意識したことがないなと思う人、一度“念”(今の心)を持って呼吸してみて下さい。
こうした呼吸をくり返していくうちに心が定まり、脳のはたらきがよくなってきます。
呼吸に意識を向けるのは、人間の生きる原点である息をとおして身心をコントロールする身近な方法なのです。
貪欲や余計な思い煩いにふり回されない安定した心が得られます。
呼吸に意識を向けることでこんなにも大きな功徳があるのです。
感謝の気づきを生む
怒って興奮したり慌てたりすると息が浅く、速くなります。
カッとなったり、ドキドキしたりすると、このような呼吸の仕方になってしまいます。体験した方もおられるのではないでしょうか。
ほんとうは日常生活のなかでゆったりと息をすることが大切なのです。そこで、たとえば朝と晩、読経供養が終ったあとの三分から五分をそうした時間にあててみてはどうでしょうか。
あわただしく毎日を過ごしているからこそ読経供養で息を調え呼吸してみましょう。
ひと息ひと息に意識を注いでいくと身も心も落ち着いてきます。
この三分から五分を毎日繰り返していくと同時に、呼吸や心臓が一瞬も休まずにはたらいてくれている生命の不思議に気づくと「生かされている」ことへの感謝の自覚が生まれます。
その自覚が欲や慢心からわが身を守り、自己コントロールという「大果・大功徳」をもたらすのです。
私たちが眠っている間も呼吸や心臓は動いてくれています。
すごいことです。
自分の意志で“心臓よ動け”と発信しなくても、ちゃんと動いてくれています。
このように思うと生かされている命に感謝したいです。
今月はお彼岸、敬老の日もあります。
生かされている命をいただき、ご先祖さまに感謝し、老人の皆さんも息を調えて長生きしていただきたいです。
そして立正佼成会の教えを、開祖さまと共に布教された脇祖さまの祥月命日九月十日。多くの方々と共に読経供養し、身も心も落ち着けて、今月は感謝の自覚を持って、出会うご縁を大切にお伝えしてまいりましょう。
教会長
関戸快枝