3月のお言葉
会は、昭和13年3月5日に創立されました。
「佼成」3月号の開祖法語録では
救いとはいったい何なのでしょうか。
せんじつめれば、その人の心に安らぎを与え、
生きる希望を持たせてあげることである、
とわたしは信じています。とご法話下さって
います。東日本大震災から約一年がたとうと
しています。天地万物が躍動し始める春、安らぎと
生きる希望を自らが持ち、知人、友人にも
安らぎと生きる希望を伝えてまいりましょう。
3月の「佼成」会長先生のご法話は、“心の整理”
から、 苦悩のもとを取り除けますよ。と
教えて下さいました。
あれもほしい、これもほしいと欲ばり、その
挙句、整理がつかなくなって困ることの多い
私たち、多くの人はあふれてくる物に囲まれ
て整理がつかないばかりか、さらに身の回り
にも心にも余計な荷物をふやしていくのです。
それは悩みの原因を自ら作っていることに
他なりません。
私たちの毎日の生活を見直すいいチャンス!
悩みの原因は、自らの身の回り、心の余計な
荷物、
身の回りを整え、不平や不満、不足、とらわれ
をとり除きましょう。
私たちは欲望を捨て切ることはできないでしょう。
しかし「足ることを知る心」一つで
身も心もずっと軽くなるのです。
足るを知る心とは足の字の上に不平、不満の不を
つけると不足と言えます。今あるものを、じゅうぶんに
足りていると思う心を感じると不はとれて、
足るとなりますね。
心に決めて、私の心を身の回りを整理してみましょう。
「心に決めてめざすこと」を意味する「志」という
字は「十」と「一」と「心」に分解できます。
これは「十ある欲望を一つに統一する心」と読め
ますが、心にわき起こるたくさんの欲を一つに
集中させ、他の幸せをという仏の願いに向か
って歩んでいくことが私たちの志だと思います。
2月号で「まず人さま」と、どんなときでも
自分の都合を忘れて謙虚に打ちこむと学びま
した。
その意味では、欲望にふり回されるときに「志」
の一字を思い浮かべることが「足るを知る心」に
立ち返る一つの方法であります。と会長先生の
お言葉から、私の志は何?と自分の心を問うことで、
心の整理ができます。
しかし、問題が複雑に絡み合って解決のいと
ぐちが見つからないときや、大きな衝撃を受け
たときも、私たちはなかなか心の整理がつ
きません。
頭でわかっていても、問題が出てくると、
なぜ?とか、人のせいにしてみたり、私は悪く
ない。といい心がわきあがったりします。
その時に、無量義経十功徳品第三を読経して
みましょう。
財産など身近なものへのとらわれ
物惜しみと貪りの煩悩から離れるには
日ごろから自分のことよりも「まず人さま」と
利他の行いに心を向けること。
見栄とか体裁のとらわれを捨てる意もあり
布施は、持てるものを他のために施すこと
です。
たとえばトイレのフタ一つでも「あとからきた
人が気持よく使えるように」ときちんと閉
めることがいつもごく当たり前にできるかど
うか・・・
日々こうして利他の心になり、一つ一つの行い
に思いをこめるとき、おのずと生活は足ることを
知る方向に変わります。
合掌
滋賀教会長
関戸 快枝
- 2012.02.28 Tuesday
- お言葉
- 23:44
- comments(0)
- -
- by rkkkinkishiga