5月 「会長先生ご法話」に寄せて

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    新緑がまばゆい季節になりました。付近の田んぼも水が張り早苗が植わるのを待っているようにみえます。5月号は会長先生より「楽しく生きる」と、ご法話をいただきました。

     

    『楽しく生きる』

     

    〇どちらが楽しいか

     

    少し前の話になりますが(中略)「人がせっかく寒修行をしているのに、どうしてこんなに雪が降るんだ!」。早朝に家を出て、自動車やバス、電車で参拝する人にとって雪は困りものですから、グチが出るのも当然かもしれません。

     一方で、ある人はつぎのような声を耳にしています。「雪のおかげで、ほんとうに寒修行らしい修行をさせていただけて、ありがたい!」

    さて、みなさんは、どちらの見方をする人が、楽しく生きられると思いますか。私は後者に軍配が上がると思います。けっして、むずかしいことをいっているわけではありません。ただ、天地自然の変化を素直に見て、それをありのまま受けとめているところがすばらしい。しかも素直に受けとめているだけなのに、自分にもまわりの人にも、寒さや眠気を吹き飛ばすように感じさせるのはなぜなのでしょう。それは、ものごとを「正見」で見るか、どうか、その違いだと思うのです。

    (佼成 5月号より引用)

     

     私も寒修行の思い出があります。初日から休まずに参拝してきて最終日を迎えました。玄関を開いてビックリ!大雪です。車は雪に埋没してます。妻は「電車で行こう!」と後ろ向きな私を引っ張ります。そんな訳で車は乗ることはできませんが、妻の勢いに乗って参拝できました。寒修行後の帰りの電車は更なる積雪で途中で止まってしまいましたが、なぜかとてもさわやかで有り難い最終日となりました。あと押ししてくれた妻に感謝しました。

     

    〇「中道(かたよらない)」が大事

     

    天地自然のはたらきを素直に見る―それが「正見」ではないでしょうか。「正見」はまた、邪な見方や偏った見方、つまり自己中心の見方で見ると、不平や不満、あるいは怒りを覚えることも、大らかに受けとめることで、その結果、気持ちが楽になる見方ともいえます。仏知見とか諸法の実相を見極めるというと確かに難解ですが、雪の日の例のような見方(智慧)は、みなさんの日常でも、自然にはたらいているはずです。また最近、心臓の手術を終えて退院された方が、「これまでは、心臓が動いていることに感謝したことなどありませんでした。でも、それは当たり前ではなかったんですね」と、しみじみ話してくれました。「ああ、これが正見なのだな」と、そのとき私は教えられた思いがしました。

    (佼成 5月号より引用)

     

     私たちは今、全会員を対象にした「会員教育」を学んでいます。その教育の中で、人生には様々な出来事が起こりますが、その受け止め方の大切さを教わりました。「苦しかったり辛かったりした出来事、それによって生じた感情、そして今、思えば(お蔭さまで)と考えていけば、本来マイナスの出来事などないのです」と学び、とても勇気づけられています。

     私も自営業を廃業しなければならなくなったとき、残った借金のことや、これから先の不安等で頭の中がいっぱいになり、とても前向きにはなれませんでした。廃業イコール悪い出来事と印で押したような捉え方をしていました。教えのように正しい見方へ私の硬いスイッチを押してみると、夫婦、家族の絆が強くなっていたり、お金や物の大切さも身に染みてわかりました。今まで見えていなかったものも見えてきました。教会長さんは「正見の正の字は一つ止まってと見てとれます。間を入れることで物事を正しく見ていきましょう」と教えてくださっています。日常の出来事をおかげ様と感謝で見ていけるようになりたいと思います。

     

    合掌

    滋賀教会 渉外副責任

    (会長先生ご法話  佼成5月号より引用)

    当月の会長先生のご法話は  こちら からご覧いただけます。


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